長崎のおすすめ観光スポット:エリアB(長崎の歴史と世界遺産)
続いてエリアBを紹介していきます。このエリアは長崎を発展させるに至った鎖国時代からの海外への窓口としての貿易業、そしてそこに貢献した外国人の関わり方や当時の生活ぶりが覗ける面白いエリアです。
また、キリシタンの歴史も数多く残っており、異文化を楽しむことができます。
- 大浦天主堂
所要時間:20分 - グラバー園
所要時間:1時間~1時間30分 - 軍艦島デジタルミュージアム
所要時間:1時間~2時間 - 長崎孔子廟中国歴史博物館
所要時間:30分 - オランダ坂
所要時間:20分~30分 - 長崎水辺の森公園をお散歩
または長崎新地中華街で休憩 - 出島
所要時間:30分~1時間
エリア内の各スポットへの移動:徒歩圏内(出島は多少の距離あり)
グラバー園(世界遺産)
世界遺産「旧グラバー住宅」が正式名称です。グラバー住宅だけでなく、リンガー住宅、ウォーカー住宅、オルト住宅、旧三菱第2ドックハウスなどが集まった庭園のようになっており、それをグラバー園と呼んでいます。
グラバーというのはもちろん人の名前です。1859年(安政6年)に日本は長い鎖国をようやく終わらせることができ、函館・横浜そして長崎の3港が世界の玄関口として発展しました。
外国人の貿易商人が数多く日本の3港に住み、ビジネスを行いました。また彼らは、鎖国があけて間もない日本人の有望な若者に対して、世界を学ぶ為の海外留学のチャンスを与えるべく奔走しました。伊藤博文などもその一人です。
つまり、彼ら外国人の努力もあって、その後の日本は世界に負けない発展をしていくことになったわけです。グラバーさんはその代表格というわけですね!今日時点で日本が先進国の仲間入りを果たせているのも、もしかしたら外国人の彼らのおかげなのかも・・・なんて妄想しながら見ると大変面白いですよ!!
他にもいろんな情報が詰まっているので、ぜひ訪れてみてください。
そして、グラバー園はすごく整備されていて、綺麗です。訪れるだけで心が洗われます。私は長崎に訪れるたびに必ず訪問しています。
休憩所でもある旧自由亭(喫茶室)では、長崎名物カステラが食べれますよ!カステラセット920円、だったはずです。
基本情報
アクセス:長崎駅から路面電車で7分(長崎電軌1号系統 各停崇福寺行)-新地中華街で乗り換え7分(各停石橋行 )大浦天主堂駅下車 徒歩8分でグラバー園入口
電話番号:095-822-8223
営業時間:8:00~18:00※夜のイベント開催時期などは営業時間が長くなります。HPをご確認ください。
利用料金:大人620円/高校生310円/小・中学生180円※団体割引あり
大浦天主堂
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺跡」の一つです。
幕末の開国以降、日本に留まる外国人のために建設された中世ヨーロッパのゴシック調の教会で、現存するものの中では国内最古のものです。
豊臣秀吉のキリシタン禁教令によって処刑された26名(当時の教皇ピオ9世によって聖人の尊称を献上された外国人6名と日本人20名)に捧げられるものでもあります。
中はステンドグラスもあり美しい作りになっています。2018年の世界文化遺産登録により、改修が入り綺麗になっていると思います。
グラバー園のすぐ近くにあるので、セットで訪問できます。先に大浦天主堂に寄るのが良いと思います。
基本情報
アクセス:長崎駅から路面電車で7分(長崎電軌1号系統 各停崇福寺行)-新地中華街で乗り換え7分(各停石橋行 )大浦天主堂駅下車 徒歩4分で大浦天主堂
電話番号:095-823-2628
営業時間:8:00~18:00
利用料金:大人1000円/中・高校生400円/小学生300円※団体割引あり
オランダ坂
グラバー園もそうですが、この付近は開国以降の海外との交流拠点であり、外国人が多く住んだ場所です。特にオランダ人の影響を受けたからなのか、良い意味で日本ぽくない独特の雰囲気の坂道になっています。
インスタ映えもするエリアだと思います。実際に私が一人旅をしているときも、女性2人組をオランダ坂でたくさん見かけました。
東山手洋風住宅群や日本で最初の女学校である活水学院・洋風住宅7棟など、雰囲気ある建造物が見学できます。
グラバー園や大浦天主堂からも近い為、セットで訪れると良いでしょう。
基本情報
長崎孔子廟中国歴史博物館
長崎孔子廟は1893年(明治26年)に当時の清国と在日華僑が協力して作ったものです。何度かの改修などを経て今の姿が維持されています。
そもそも孔子廟とは何かというと、有名な中国の思想家である孔子の遺品を集めて祀っている神聖な場所を指します。本家の中国では、儒教の総本山として信奉されており、現在の山東省曲阜にある孔子の旧宅を廟にしたと言われています。
日本でも各地に孔子廟があり東京でも湯島聖堂が有名です。栃木、岡山、佐賀、沖縄にもあるようですが、最も見ごたえがあるものがここ長崎の長崎孔子廟なのです。
孔子と言えば「論語」で有名ですが、紀元前551年に生まれた人です。今から2500年も前の偉人ですね。今大変人気の漫画・アニメである「キングダム」は古代中国の時代を描いていますが、あの時代は紀元前221年頃(秦王による中華統一の年号)なので、さらに300年も昔の人物であることに改めて驚愕させられます。
余談ですが、2019年に行われた長崎ランタンフェスティバルにてキングダムコラボが行われていたようですね。長崎孔子廟はそのイベントにおけるメイン会場の一つだったようです。筆者も長崎ファンであると同時に、キングダムファンなので行きたかったと後悔しております(笑)
このようにお祭りなどイベントに合わせて旅行に行くのも大切ですね。
孔子廟の大成殿の奥には中国歴史博物館(建物2階)と長崎孔子廟資料館(建物3階)があります。日中友好のために1983年に作られており、本来中国にあるべき貴重な国宝級の文物が常時展示されています。ぜひ一度お目にかかってください。
基本情報
アクセス:長崎駅から路面電車で7分(長崎電軌1号系統 各停崇福寺行)-新地中華街で乗り換え7分(各停石橋行 )大浦天主堂駅下車 徒歩2分
電話番号:095-824-4022
営業時間:9:30~18:00
利用料金:大人660円/高校生440円/小・中学生330円※団体割引あり
軍艦島デジタルミュージアム
軍艦島は言わずと知れた、長崎の観光名所の一つですね。その軍艦島が体験できてしまう施設があります。
それが軍艦島デジタルミュージアムです。
世界遺産である軍艦島をデジタルで体験できたり、その歴史を学べたりする施設です。
1階でチケットを購入します。2~4階に軍艦島を3D体験できるコンテンツが豊富に準備されています。
まず圧巻だったのが2階に上がってすぐ見える大型スクリーンによる「軍艦島シンフォニー」です。
大型スクリーンに、軍艦島の成り立ちや当時の島民の暮らし、実際の写真などが綺麗に映し出され、丁寧な解説で説明されて行きます。確か15分~20分ほどだったと記憶しておりますが、飽きずにずっと見ていられました。
上映は30分に1回されているようですね。椅子も置いてあったので、混んでなければ座れますよ!!
3階では軍艦島VRというコーナーにて、実際の軍艦島の立ち入り禁止区域を撮影した映像を3Dゴーグルをかけて、見ることができます。
3Dゴーグルをかけて、このエアロバイクを漕げば、3Dの中で軍艦島をどんどん進んでいる感覚になります!しかも上空から見渡せるので、普段絶対に見えない軍艦島を楽しめますよ!
筆者は一人旅で行きましたので、これに一人で乗って3Dゴーグルをかけて一人でニヤついてましたね。気持ち悪い(笑)
軍艦島に行かれる予定がある方は、その前に予習としてこのミュージアムを訪れるのも良いと思います。また、運悪く天候などで軍艦島上陸ができなかった方は、ぜひともこのミュージアムに行ってみてください。かなりおすすめです。
基本情報
アクセス:長崎駅から路面電車で7分(長崎電軌1号系統 各停崇福寺行)-新地中華街で乗り換え7分(各停石橋行 )大浦天主堂駅下車 徒歩2分
電話番号:095-895-5000
営業時間:9:00~17:00
利用料金:大人1800円/中・高校生1300円/小学生800円/幼児500円/3歳未満無料※団体割引あり
出島
日本は長い間鎖国国家でした。しかしその間、唯一海外に向けた玄関口として機能していたのが長崎であり、この出島でした。
オランダ商館が平戸から出島に移ってからですので、1641年(寛永18年)から1859年(安政6年)の218年もの間、日本で唯一の貿易窓口だったわけです。
更に遡ると出島が作られたのは、徳川幕府によるポルトガル人のキリスト教布教活動の監視のためだったそうです。この出島にポルトガル人を収容したわけですね。しかし島原と天草で農民による一揆がおきると、ポルトガル人への縛りはますます厳しくなり、日本への渡航自体が禁止されました。
結果、住むポルトガル人はいなくなり無人となった出島にオランダ商館が移り、今度は貿易窓口として栄えるようになったわけです。
ちなみに出島の形が扇形なのは諸説あるようで、出島を作るときに波の影響を避けるために扇の形にしたとか、徳川家光が自分の扇を部下に見せて「この形にしろ」と言ったとか。
真実は今となってはわかりませんが、長崎に復元された出島をぜひ訪れて、扇形とその時の日本に住んだ外国人の暮らしを覗いてみてはいかがでしょうか。
上の現在の出島の写真、扇形っぽくカーブしてるのは、なんとな~くわかってもらえますかね?(笑)
基本情報
アクセス:長崎駅から路面電車で4分(長崎電軌1号系統 各停崇福寺行)-出島駅下車 徒歩1分
電話番号:095-829-1194
営業時間:8:00~21:00
利用料金:大人520円/高校生200円/小・中学生100円
新地中華街
新地中華街は、横浜・神戸と並ぶ中華街です。筆者自身の感想としては横浜中華街ほどの広さはなかったと思います。でも、ちゃんぽんが美味しかったのでめちゃくちゃ好印象です。
新地中華街の発祥についてですが、オランダ人やポルトガル人がたくさん住んでいたことは既にこの記事でお伝えしてますよね?
江戸時代の鎖国において、オランダ人が貿易をやっていたことはお伝えしてますが、中国ともかなりの貿易をおこなっており、中国人もたくさん住んでいました。
当時の長崎市内の人口は6万人にたいし、市内の中国人は1万人もいたというのですから、それは中華街の一つや二つできちゃうわけですね。(実際は一つです)
すぐ横には湊公園があり、長崎ランタンフェスティバル(年に一度のお祭り)のメイン会場はこの湊公園になっています。めちゃくちゃ綺麗ですね。
つまりこの新地中華街一帯は、周辺に観光スポットが多く、長崎の中心地といっても過言ではないエリアです。上の門の写真は湊公園から撮影してます。
ついでに、この時食べたちゃんぽんのお店も載せておきますね。
会楽園というお店でして、濃厚なスープに太すぎない麺が筆者にはちょうどよかったです。具沢山なのもうれしいですね。
食べログのお店URL:会楽園
基本情報
アクセス:長崎駅から路面電車で7分(長崎電軌1号系統 各停崇福寺行)-新地中華街駅下車 徒歩0分
長崎のおすすめ観光スポット:エリアC(坂本龍馬ファン必見)
続いてエリアCのご紹介です。このエリアは、坂本龍馬一色です。龍馬ファンならずも、少しでも興味ある方はぜひ訪ねてみてください。
風頭公園を出発地としてお散歩するのも楽しいです。日本三名橋に数えられる眼鏡橋も見れます。
- 風頭公園
所要時間:20分 - 龍馬通り~亀山社中記念館
所要時間:30分~1時間 - 眼鏡橋
所要時間:30分
エリア内の各スポットへの移動:徒歩で行けるが、寄り道なしでも10~20分ほどはかかります。
風頭公園
風頭公園は風頭山という山にあり、長崎の町と港を一望できる展望台のようなエリアです。
威風堂々と構える龍馬の銅像が長崎の町を見下ろしている様は、一見の価値ありです。春には桜、初夏にはあじさいが咲き、花見にもうってつけの地元でも人気の公園です。
公園自体はそれなりに広く、歩き回ると20分ぐらいはかかった印象があります。観光で日中訪れると、人気があまりなく空いていると思います。
夜景も綺麗ですが、暗くなると電灯などがあまりなく真っ暗になると思うので、日中から夕方にかけて行くことをおすすめします。
基本情報
アクセス:①長崎駅から徒歩30~40分ほど ②長崎駅から路面電車で思案橋駅または市民会館駅下車 徒歩20分ほど ③長崎駅から車で15分ほど
地図:Google Mapで確認する
龍馬通り
風頭公園の展望台をさらに北に進むと、龍馬通りと言われる石段でできた整備された坂道が見えてきます。
道中にある亀山社中のメンバーが当時行き来していた道で、当然メンバーの中には坂本龍馬がおり、そのことから龍馬通りと言われています。
亀山社中とは坂本龍馬が中心となり、同志とともに結成した商社です。日本最初の商社と言われています。
彼ら最大の功績は、長州藩のために薩摩藩名義で大量の小銃と蒸気船ユニオン号を購入し運搬したことです。これがのちに薩長盟約につながったとされています。
その時の龍馬たちの情熱を感じ取れる数少ない場所だと思います。
風頭公園から降りてきて、そのまま町に降りるルートが個人的には楽だと思います。もちろん町から竜馬通りをあがっていき、風頭公園に歩いていくルートもあります。
基本情報
眼鏡橋
長崎市の中島川に架かる橋で国の重要文化財に指定されています。石造アーチとしては、日本最古のもので作られたのは1634年。なんと400年も前になります。中国から日本に来て、その後に興福寺の2代目住職についた黙子如定(もくすにょじょう)が架橋しました。
眼鏡橋は日本三名橋に数えられる由緒正しき橋です。
日本三名橋は、日本橋(東京)・錦帯橋(山口県)・眼鏡橋(長崎県)の3つの橋ですね。
そんな歴史ある橋が、割と普通に街中に歩いていて現れるので、ぼ~としていると見過ごしますよ(笑)
風頭公園とセットで行くのがおすすめです。先に風頭公園に行って景色や龍馬像を堪能してから、龍馬通りを散歩しながら下山、そのまま眼鏡橋に行くのが良いと思います。
基本情報
アクセス:長崎駅から路面電車で4分(長崎電気軌道3号系統 各停蛍茶屋行)-市民会館駅 または めがね橋駅下車 徒歩3分
長崎のおすすめ観光スポット:エリアD(夜景を見る)
最後のエリアDは夜景スポットです。長崎の夜景は、モナコ、香港と並ぶ世界三大夜景ともいわれています。
稲佐山から見る夜景は本当に素晴らしく、行く価値はめちゃくちゃあると思います。私は一人旅で行きましたが、できれば皆さん誰かと行きましょう(笑)
稲佐山という山の上に展望台があり、ロープウェイで登ることができます。車でも行くことができますが、駐車場には限りがあるので混む時間帯は気を付けましょう。
ロープウェイで行く場合は、淵神社を目指しましょう。淵神社にてチケットを購入しロープウェイに乗ることができます。暗くなるころには、かなり混み始めますので夕方ぐらいに行くことをおすすめします。神社までは市営バスも出ています。
基本情報
定休日:整備点検の為、運休あり。HPをご確認ください。
ロープウェイ利用料金(往復料金):大人1250円、中高生940円、小学生・幼児620円
アクセス:ロープウェイまたは車または無料送迎バス
地図:Google Mapで確認する
軍艦島
最後にはなりますが、軍艦島について触れておきます。
正式名称は端島。炭坑の島として栄え、高層鉄筋コンクリートなどが立ち並ぶその見た目がまるで軍艦のようだということで、軍艦島と呼ばれるようになりました。
大きさは南北に約480m、東西に約160m、この決して広いとは言えない島に、最も多いときで5300人もの人が住んでいたそうです。人口密度は当時の東京のおよそ9倍にもなったそうです。
島民が島内で生活のすべてを完結できるように学校や病院はもちろんのこと、映画館やパチンコなどの娯楽施設まで完備されていました。
軍艦島で取れる石炭はとても良質だったそうで、当時の日本の近代化に大きく貢献しましたが、石炭から石油に主要エネルギーが変わるとともに、その歴史に幕を下ろしました。
今では上陸ツアーにて、一部区画だけにはなりますが、軍艦島に入ることができます。
ただ、私も3度長崎を訪れておきながら、一度も上陸できていません。天候によって船が出せないときもあれば、台風の影響で上陸に必要な桟橋が壊れ、上陸ができなくなる時もあります。桟橋が壊れるとその後1か月ほどは復旧しないこともあるようです。
筆者は9月ごろに長崎を訪れることが多く、この不運に邪魔され一度も上陸がかないませんでした。。
いつか記事にさせていただきますのでお待ちください。上陸ツアーを行っている会社だけご紹介いたします。下記の5社だけになります。
基本情報
- やまさ海運(株)
HP:http://www.yamasa-kaiun.net/ - 軍艦島クルーズ(株)
HP:http://www.gunkanjima-cruise.jp/ - (株)シーマン商会
HP:https://www.gunkanjima-tour.jp/ - 軍艦島コンシェルジュ
HP:https://www.gunkanjima-concierge.com/
※軍艦島デジタルミュージアムと同じ会社です。 - 馬場広徳
HP:http://www.7ebisumaru.com/company/
※個人のお名前のようです。第七ゑびす丸という船でご案内してくれるみたいです。
ハウステンボス
ハウステンボスについては、別記事でまとめていますのでご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。長崎についてボリューム満点で紹介させていただきました。
見どころ満載の長崎は、一度ならず二度も三度も訪れたくなる不思議な街です。今後は、長崎を中心としたほかのエリアへの観光(島原や佐賀など)も随時この記事に追加していく予定です。
今は新型コロナウイルスの影響で、旅行ができずにストレスのたまる日々を送っていらっしゃる方が多いと思います。
ですが、近いうちに経済も旅行も復活してきます。Go To Travelキャンペーンも具体的な内容が決まってくることでしょう。乗り遅れないように、今のうちから国内の旅先を決めておきましょう!
みなさんの旅の思い出作りにこの記事が役立つことを願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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