この記事では、「ロマンスカーで箱根に行って観光したい!」と思っている人に対して、箱根を満喫する方法について、実際に筆者が旅行に行ったときの体験談を交えながら、紹介したいと思います。
箱根をおすすめする理由
そもそも数ある旅行先から箱根をおすすめする理由は何でしょうか?
箱根には、以下の魅力があります。
歴史ある温泉郷
箱根の温泉の始まりは奈良時代で、今から1200年以上も前の出来事になります。
当時、関東平野で疫病流行していた738年、泰澄弟子である浄定坊(じょうじょうぼう)が箱根湯本に訪れて修法していたところ、箱根火山の恵みによって温泉が湧き出したと伝えられたのが始まりです。
一般的に箱根温泉というと、箱根山周辺にある温泉を全て指しますが、江戸時代は7湯しかなかった箱根温泉も、箱根登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイなど交通網が発達し、現在はなんと3倍の21ヵ所もの温泉郷が存在します。
インスタ映えする美術館
箱根といえば、美術館めぐりを思い浮かべるのではないでしょうか。
日本初のヴェネチアングラス専門美術館として、有名な箱根ガラスの森美術館をはじめとした、個性的な美術館がたくさんあります。
仙石原には、フランスを中心とした西洋近代絵画や19世紀後半のきらびやかな宝飾・ガラス工芸品を収蔵したポーラ美術館、箱根ラリック美術館がありますし、屋外には、ピクニック気分でアートに触れ合える彫刻の森美術館もあります。
四季折々な自然
個人的には、箱根のベストシーズンは年中!!
その理由として、箱根には桜、アジサイ、モミジなどの季節の花々がたくさんあり、どの季節に行っても違った楽しみ方があります。
箱根の春
春には、恩賜箱根公園のソメイヨシノやマメザクラを見ることができ、横浜の桜が満開の1週間後くらいに見頃を迎えます。
箱根強羅公園のバラも見逃せません。約140種、10,000株ものバラが華やかに彩られます。
箱根の夏
初夏の風物詩といえば、あじさい。
6月中旬〜7月中旬には、箱根登山鉄道の車窓からあじさいを楽しむことができます。7月上旬〜下旬にかけて、箱根登山ケーブルカーからの車窓から見るあじさいもきれいです。
箱根の秋
11月見頃になる箱根の紅葉も忘れてはいけません。
紅葉スポットとして有名なのは、芦ノ湖と箱根美術館。特に箱根美術館には、約200本のイロハモミジ、ヤマモミジが映し出され、苔の緑とモミジのコラボレーションは独自の雰囲気を作り出します。
箱根の冬
2015年から始まった、澄み切った夜空に咲く 芦ノ湖トワイライト花火。
例年12月の終わりに開催されます。夏に花火を見ることができなかった人でも、年内最後の花火を芦ノ湖の船上から楽しむことができます!
好アクセスの日帰り温泉
東京であればすぐに行くこともできてしまう、好アクセスの箱根!
通勤でも使われているロマンスカーですが、土日午前の下り列車は、観光客向けの車両が運行していて、新宿駅から小田急ロマンスカーに乗れば、たったの1時間半で箱根湯本駅に着くことができちゃいます。
箱根は、温泉を始めとして、美術館、景観、レジャー、パワースポットなどなど楽しめる観光スポットがたくさんあるので、一緒に行くパートナーと目的を決めて何度か日帰り旅行を重ねるのも、1つの手かと思います。
東京から箱根温泉へのアクセス
東京から箱根に行く方法は大きく分けて3つになります。
時間をかけてでも、とにかく一番安く行きたいということであれば、小田原駅までJR東海道本線で電車で行き、小田原駅から箱根登山鉄道に乗換えて、箱根湯本駅まで行く方法です。約1時間45分かかりますが、片道で2,000円に抑えることができます!
少しでも移動時間を少なくしたい!
ということであれば、新幹線移動。片道4,000円を超えますが、たったの1時間で箱根湯本駅に到着できます。
自由気ままに行きたいということであれば、車ですね。
最速で1時間30分ですが、土日の場合はかなり混むので、3時間くらいかかるときもあります。筆者が前回夏にレンタカーで行ったときは、3時間以上かかりました。手前に茅ヶ崎や伊豆、大磯ロングビーチなど海のレジャーが多いので、夏に車で行くのはおすすめしません。
新宿から箱根温泉へのアクセス
新宿から箱根に行く方法は1つパターンが増えて、4つになります。東京からアクセスするよりも、新宿からアクセスした方が選択肢の自由度が広がるということを頭にインプットしておきたいですね!最もおすすめなのは、ロマンスカー!
これは、間違いないですね。東京から新幹線+箱根登山鉄道に乗るよりも安いですし、何より乗り換えがないというのが、おすすめしたい最大の理由。遅れることもほぼないので、箱根までひとっ飛び。
バスタ新宿から高速バスに乗る方法もありますが、値段の割には2時間もかかるので、あまりおすすめしません。そして、到着先は、箱根湯本ではなく、箱根桃源台になるので、目的の観光地や宿泊先との位置関係を事前にチェックするようにしてくださいね!
箱根のおすすめ観光モデルコース1泊2日
筆者が、綿密に時間をかけて計画した箱根観光したコースを今回おすすめのモデルコースとして紹介します!箱根までに行き方は、最も手軽でコスパのよい新宿からロマンスカーに乗る方法です。
1日目は、箱根の火山活動を近くで見ることができる人気スポット大涌谷を見学し、富士山を背景に芦ノ湖の遊覧船、関東で随一のパワースポットとも呼ばれている箱根神社を満喫し、夜空を360℃観わすたことができる大露天風呂で有名な天成園に宿泊するコースです。
2日目は、箱根だけでも数10箇所以上ある美術館の中から、人気かつ、もっと効率よく回れる美術館だけを厳選した美術館巡りコースです。
1日目:大涌谷・箱根神社コース
これから紹介する散策コースは、はじめにいくつかの前提があります。
宿泊用の荷物は、時間短縮のため、リュックをおすすめします。
スーツケースの場合、箱根湯本駅のコインロッカーまたは、宿泊先に預けてからの観光になります。宿泊先にも依りますが、1時間くらい変わります。その場合は、7時出発としてください。
- 8:00新宿駅発ロマンスカー「はこね3号」乗車
友達に7:50に小田急線新宿駅改札前で待ち合わせして、事前にネットで予約しておいた切符でいざ乗車!!
少し朝は早いけれど、箱根は観光名所がたくさんあるので、できれば午前の早い時間帯に着きたい!そう考えての待ち合わせ時間です。
土日は20分に一本出ているので、新幹線より時間調整しやすいのもGOOD。ICカードであれば、片道2,321円。安い! - 9:25箱根湯本駅到着
ロマンスカーで楽ちん移動!あっという間に箱根湯本に到着〜。
荷物を預けたい場合は、駅のコインロッカーに預けましょう!今回は、旅行用リュックで来たので、ロッカー預けることはしませんでした。 - 9:51箱根湯本駅→強羅駅へ移動
9時51分発の箱根登山鉄道の強羅方面行きに乗車して、大涌谷を目指します!
乗車時間は約40分。
7月頃であれば、車窓から色とりどりのあじさいを見物できるので、寝ないように!宮ノ下駅ホームで途中下車する人もいました。片道410円です。 - 9:30強羅駅→早雲山駅へ移動
終着点の強羅駅に到着したら、箱根登山ケーブルカーに乗って、終着点である早雲山駅まで向かいます。
乗り換え時間が約5分ですが、すぐそこ。強羅駅を下車したらすぐに乗車券を買って、箱根登山ケーブルカーに乗ろう。片道430円です。 - 11:20早雲山駅→大涌谷駅へ移動
だいぶ登ってきましたね。早雲山駅は標高757mに位置します。
早雲山から大涌谷へは移動は、ロープウェイになります。
平日であれば、ロープウェイは混まないのですが、GW・お盆休み、あじさいシーズン、紅葉シーズンの土日は、混雑必須。最大1時間待つことも…
ハイシーズンは、このタイムスケジュールに40分足した時間を目安としてお考えください。片道は920円です。 - 11:30大涌谷
箱根湯本駅を出発してから約2時間で箱根有名な観光スポット大涌谷に到着!標高1050mまあまあ高いですよね〜。天気が良いときは、雲の間から富士山を拝むことができますが、このときはあいにくの天気…。
箱根火山活動が活発になると規制が入りと立入禁止になりますが、今は警戒レベル1!2019年11月から全面的に営業を開始!観光のチャンスです。
硫化水素の匂いが鼻につく。そして、長生きできるように真っ黒の茹で卵を頂きましょう。 - 12:20
- 13:20大涌谷駅から桃源台駅へ移動
芦ノ湖の海賊船に乗るため、大涌谷から桃源台へロープウェイで移動します。
2駅目なので、移動時間は約16分。料金は1,140円。少し高いけどロープウェイだし、仕方ない!
- 13:55桃源台港(箱根海賊船のりば)
桃源台駅に着いたら、直結の箱根海賊船乗り場に向かいます!
出港の間隔は45分単位なので、13:55発に乗れるようにしましょう。箱根神社に行くためには、②の元箱根港に行くことになるので、約40分の船の旅〜!海賊船の3階デッキから芦ノ湖畔を見る景色は、気持ちがいい〜!
一般客室と特別室があって、特別船室は+500円です。一般客室であれば、1,050円。定員は500名規模なので、かなり大きな船!冬だと芦ノ湖は寒いので、防寒対策忘れないでくださいね。 - 14:55箱根神社
元箱根港で降りたら、バスターミナルを抜けて、正面に見える道路を左に曲がりましょう。
第一鳥居が見えてくるはずです。徒歩12分で箱根神社に到着です。
平和の鳥居は人気のインスタ映えスポットのため、混雑時は30分〜1時間ほど並ぶようですが、このときは10分くらいで撮影できました。
雲もなくなり、ラッキー♪地元の人曰く、朝イチで来ればかなり空いているそうですが、芦ノ湖周辺のホテルに宿泊していない限りは厳しいですねぇ。混雑時の所要時間が読めないので、今回プランの最後に持ってきました! - 16:05箱根神社から天成園へ移動
帰りは、バス停「箱根神社入口」から箱根登山バスに乗車し、天成園の最寄りのバス停である「台の茶屋」で下車します。約22分です。
箱根湯本駅のコインロッカーに荷物を預けている場合は、「箱根湯本駅」で降ります。プラス20分を見込んでください。 - 16:35天成園着
台の茶屋」のバス停から、天成園までは徒歩5分です。
天成園でチェックイン!お疲れさまでした。
あまりに手元の写真の写りが汚すぎるため、天成園の公式HPより引用。
この旅館はかなり大規模で、部屋、温泉、夕食会場すべて置いて広いです。
今回この天成園に宿泊した決め手は、ウリの天空の露天風呂!とても広々していて、朝まで開いているので、何回でも入れる。夕食朝食はバイキング形式なので、味は普通以上。懐石料理を望むなら別の旅館をおすすめしますが、筆者みたいに温泉好きであれば、満足できること間違いなしですね!ホテルでもう少しのんびりしたい人は、もう少し新宿発を2本くらい早めてもよいかもしれません。
2日目:効率よく回る美術館巡りコース
2日目は、箱根の魅力の1つである美術館を満喫するコース。合計で4つの美術館いっぺんに訪問するなんとも贅沢な旅。
2日目も紹介するコースも、いくつかの前提があります。
- 10:12天成園から箱根湯本駅へ移動
天成園のチェックアウトは10時なので、この時間まで旅館でゆっくりして、箱根ラリック美術館を目指します。
一本では行くことができないので、旅館前から出発する、旅館送迎有料バスを使って、まずは箱根湯本駅に向かいます。
たったの100円なので、使わない手はないですね。10時台はチェックアウトの時間のため、8本も運行しています。10時12分発に乗車します。引用:箱根登山バスHP - 10:37箱根湯本駅から仙石案内前へ移動
箱根湯本駅に着いたら、箱根登山バスのバス停を目指します。
10時37分発のバスに乗車し、25駅目の「仙石案内前」で下車すると、目の前に、箱根ラリック美術館が見えます。約26分で760円です。 - 11:00箱根ラリック美術館
アール・ヌーヴォーとアール・デコの両時代に活躍した工芸作家であるルネ・ラリックが美術館の名称になっています。
華やかなジュエリー、香水瓶、室内装飾が展示されています。有名な作品であるブローチ「シルフィード」は見逃さないでくださいね!2017年12月に上映された映画『オリエント急行殺人事件』、記憶にありますか?映画に出てくるオリエント急行の内装のデザインを手掛けたのがラリックで、館内に、オリエント急行の車両が見えます。
- 12:10箱根ラリック美術館から箱根ガラスの森美術館へ移動
箱根ラリック美術館から箱根ガラスの森美術館へは、徒歩14分です。
バス移動もできますが、タイミングによっては歩いた方が早いです。 - 12:25
- 13:30箱根ガラスの森美術館
ヨーロッパの貴族に愛されたヴェネチアン・グラスや、現代ガラスの作品が展示されています。
庭園にはクリスタル・ガラスアーチの光の回廊や風になびいてるようなパイプ状の透明なガラスでできたヴェジタツィオーネも見どころなので、逃さずチェック! - 14:30箱根ガラスの森美術館から星の王子さまミュージアムへ移動
箱根ガラスの森美術館から星の王子さまミュージアムの移動も徒歩です。約10分です。
- 14:40星の王子さまミュージアム
世界中で愛され続ける名作『星の王子さま』の作者サン・デグジュベリの生涯と物語と誕生した経緯が紹介されています。
20世紀はじめのフランスの町並みを再現した造りで、インスタ映え間違いなし。星の王子様のファンになるかも! - 15:47星の王子さまミュージアムからポーラ美術館へ移動
少し疲れてくるタイミングなので、星の王子さまミュージアムからポーラ美術館へ移動は、バスに乗りましょう。
バス停「川向」から15:47分発の箱根登山バスに乗車。逃すと20分後なので、逃した場合は歩いて行くしかありません。 - 15:55
- 17:05ポーラ美術館から箱根湯本駅へ移動
ポーラ美術館から箱根湯本駅までの帰り方はやや面倒くさいです。
バス停「ポーラ美術館」まで徒歩2分歩き、17:13発の湿生花園前行の箱根登山バスに乗車し、5つ先の「品の木・箱根ハイランドホテル」で下車して、乗り換えです。それから17:28発の小田原駅行に乗ります。 - 18:10
- 18:39箱根湯本駅から新宿駅へ
18:39発の「はこね28号」のロマンスカーに乗って帰りましょう!
次の「はこね62号」は19:10発ですが、停車駅が若干多く、新宿に着くのが遅くなります。
新宿着は20:06。お疲れさまでした〜!
まとめ
今回は、比較的メジャーなスポットを1泊2日で駆け巡るコースになります!
2日目は歩くことが多いので、疲れてしまったら、ポーラ美術館に寄らずに星の王子さまミュージアムを見終わったら、箱根湯本駅に戻っても良いと思います。ただ、ポーラ美術館は奥まったところにあるので、ぜひ1回の旅行を立ち寄りたいところです。
他にも有名な美術館は、彫刻の森美術館、岡田美術館もあるのですが、それぞれエリアが違い、効率悪いので選択肢から外しています。1日ですべての美術館を回るのは、不可能と思ってください。
岡田美術館に行きたい場合、箱根ユネッサンとほぼ隣り合わせに位置しているので、もう1日余裕があれば、ぜひ箱根ユネッサンとセットで行ってみたいところです。雨の日は、このプランが最適です!
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント
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